【少林拳は護身の法】


 心行巍禅少林拳は、臥龍師が伝承して来た

教えと技法を基に、編纂整理し系統づけている。 

 術技は臥龍師の技を改良工夫し、


≪二十二陣・六勢・一活・一整≫ の体系にまとめ
     

外家拳特有の突き蹴り主体の套路・動乱系のほか、擒拿と呼ばれる関節技を多用し率角系の

投げ技や捕り技・また武器法には少林棍法(棒術)を主に、刀法・仁釈如意術等がある。

 〔全ての技は素早く徹底して経穴
(急所)を攻める〕ことを特徴とする・理に適った技は(弱小の

者でも大を制する
)事が可能であるからで、初心者から高段者まで、段階的に上達できる系統性を

もった課目で構成されている。

     一方、他面では中国武術事情の考察と研究のため教士職員の内

より希望した一名を中国に派遣、1995年より1996年まで

の一年間
・遼寧師範 大学での武術留学を体験させた。

 その教士は嵩山少林寺に赴き独自の努力で縁を求めた結果、

幸いにも少林寺に於いて拝師の儀式を受けることが出来、法名も

授かり嵩山少林寺の内弟子として入山を許された。それにより少林寺の武僧たちや、周辺の

武術学校の指導者などとも交流を深める事が出来たのである。


 これらの研鑽実績は、後に技法や指導面に於いて参考となり、

少なからず影響を与えるものとはなったが‥‥。

 心行巍禅少林拳は現在の中国少林拳とは系列も関連性に

於いても、全く追従したものでは無く、あくまでも古伝少林拳の

伝承そのものである。

 中国武術とは異なる合理性を追求しながら、心行巍禅少林拳独自のオリジナル性を研鑽し

実践している。

 また、少林拳は直ちに護身に役立つ武術ではあるが格闘技ではない。

 試合で勝敗を競い合うことを重視して修練する武道ではないからだ。

 男性や女性を問わず幼年から中高年まで、健康と胆力を養いながら自信をつけ、人間相互の信頼と

協調性を築くために、曹洞宗の開祖・道元禅師の教義の根本[衆生済度]を学び、慈愛心や

奉仕の心を育てる事を理想として、楽しみながら修行する
武道なのである。

◆ 少林拳の技の理論

    【聴観技法・禅観六攻】

 少林拳の技は聴観技法の理論に基づき、受けが直ちに攻めに転じる技法で組み立てられ、

相手を見きわめて技を使う禅観六攻の教えに徹している。

 稽古は、基本や基礎体力の鍛錬を除いては、二人一組となり相互が攻撃や防禦の技を

遠慮なく掛け合って修練する「相対演錬」を中心に行うことになる。

 これは反射神経や集中力を養うと共に、五体の筋力

や骨格・内臓の強化にも大きな効果が挙がり、しか

も技が自然に早く体得できる合理性を有するからだ。

 【受けは俊敏にして且つ優美に攻めは鋭く直線的に】

外家拳の特徴を活かした課目技法の全てには、禅門答の


法則に基づいた〔禅観六攻〕の理が徹底されている、つまり
(相手の是非を見極め、すかさず論法を

返して引導をわたす
)知恵の技としての理論をもって錬達の極意を悟る事を理想とする。

少林拳の技は「聴観技法・禅観六攻」を幹にして、様々な枝葉を持った技法に広がり、それを修練

しながら
(心胆)を練ることが技法修練の目的となっている。

◆ 少林拳の気功鍛錬法

    【動功と静功で鍛錬】
 中国では古来から康複・導引などと呼ばれて来た健康増進法・医療予防としての

「気功・吐納法」など、数多くの健康法が伝えられてきた。

 気功は中国数千年の歴史の中で引き継がれて来た「心身の鍛錬法」である。

 古来中国では「気」は生命を維持するエネルギーである「元気」と考えられて来た。

     気功の種類や手法は余りにも膨大な数があるが、

全ては「意識」と「呼吸」と「動作」を伴うものであり、

時と人と場所によって種類や手法を選ぶべきものと

考えられるが、幼年から中高年まで男女を問わず、

正しい方法を学べば誰にでも効果が挙がり誰にでも

簡単にできるものでもある。

 少林拳の気功鍛錬法は、技法の錬度と内臓の強化を向上させる目的で行うもので

「保健気功」や「医療気功」のほかに、技の破壊力を大にする「武術気功」などの(動功)を

主とした気功鍛錬を中心に、稽古の中にとりいれて行っている。

 また幼少年部や一般部の中高年や女性には、呼吸と意識のみで行う

(静功)も座禅や臥功・
按摩功など、その場に適した姿勢で習慣的に

行うよう指導している。

 気功鍛錬法は自分自身で病気を予防・治癒し健康を回復させる

健康法でもあり武術としての少林拳にこだわらず、

長幼を問わずに少林拳の気功鍛錬を習得する目的で参加するのも「健康や長寿」に繋がる

大きな意義があると思う。


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